研究課題/領域番号 |
01480292
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
名和田 新 九州大学, 医学部, 教授 (10038820)
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研究分担者 |
高柳 涼一 九州大学, 医学部, 助手 (30154917)
土師 正文 九州大学, 医学部, 助手 (10136468)
大橋 昌夫 九州大学, 医学部, 助手 (90117078)
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キーワード | アンドロゲン受容体 / 澤丸性女性化症 / Reifenstein症候群 / Southern blot / Western blot / Polymerase chain reaction(PCR) / モノクロ-ン抗体 |
研究概要 |
アンドロゲン受容体異常症の内、睾丸性女性化症完全型、睾丸性女性化症不完全型、及びReifenstein症候群の3家系の患者、及び若年健常男子(20〜30歳)、高令健常男子(70〜80歳)よりpubic skinをpunch biopsyし、collagenase処理にて得た皮膚線維芽細胞を培養し、^3HR1881をリガンドとしてアンドロゲン受容体を測定した。澤丸性女性化症完全型ではアンドロゲン受容体は欠損、不完全型では著明なアンドロゲン受容体の数の減少とReifenstein症候群ではアンドロゲン受容体の数及び親和性に異常を認めなかった。一方高令男子においては若年健常男子に比べ有意にアンドロゲン受容体数の減少を認めた。これらアンドロゲン受容体の異常がアンドロゲン受容体のDNAレベルよりの異常であるかどうかを明らかにするためChangらにより1989年にcloningされたアンドロゲン受容体cDNAのN末端部、DNA結合部位、アンドロゲン結合部位の3つのDNA fragmentを作り、それぞれをプロ-ブとしてStouthern blot法にてアンドロゲン受容体DNAを検索したが、大きなDNA上の異常は認められなかった。そこでアンドロゲン結合部位を含むアンドロゲン受容体DNAをPCR(polymerase chain reaction)にて増巾し、そのsequenceを決定し、点突然変異について検索中である。更にアンドロゲン受容体蛋白自体の異常を明らかにするためアンドロゲン受容体のポリクロ-ン及びモノクロ-ン抗体を使用し、培養線維芽細胞をhomogenizeし、105,000g上清のcytosolを使用しWestern blot法にて受容体蛋白レベルの異常を検索中である。以上の結果は澤丸性女性化症完全型におけるアンドロゲン完全不応症においてもアンドロゲン受容体DNAの大きな異常ではなく、点突然変異が示唆される興味ある所見である。
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