研究課題/領域番号 |
01480319
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大井 龍司 東北大学, 医学部附属病院, 教授 (50004734)
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研究分担者 |
千葉 敏雄 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20171944)
松本 勇太郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80190544)
林 富 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (40125638)
千葉 庸夫 東北大学, 医学部附属病院, 助教授 (70110658)
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キーワード | 胆道間鎖症 / 胆門部腸物合術 / 上行性胆管炎 / 胆道再建 / 消化管内圧検査 / 腸弁 / Spur-valve |
研究概要 |
胆道再建術後の胆道感染防止を目的とするSpur-Valve付胆管十二指腸水平脚間有茎空腸間置術につき、成犬を用いた実験的研究によってその効果を確証するとともにその術式の確立を図り,近い将来の臨床応用に備えているものである。なお主として生理学的実験に使用する平成元年要求設備は全て購入済みで、実際研究に使用している。 現在までのところ雑種成犬7頭を用いて、Spur-Valveの長さをそれぞれ2cm、5cmとした2群を作成、おのおのにつき1)経時的な消化管内圧検査による再建胆道脚への逆流の有無、2)同じく消化管造影による同脚への逆流の有無、3)最終的な病理組織検索によるValveの形態学的検索を行った。結果は以下の如くである。 実験動物番号 Spur-valveの長さ Manometryの結果手術時 2週後 1月後 3月後 注腸造影 病理組織結果1 2cm poor good poor good good 漿膜のみ、炎症2 2cm poor good poor good good 漿膜筋層、硝煙3 control no valve good poor good 同時 novalve4 5cm poor poor good good good 漿膜筋層 炎症5 5cm good poor good good fair 漿膜筋層 炎症6 5cm poor poor poor good good 漿膜筋層 炎症7 5cm good good good not yet n.y. n.y. いまだ実験例数が充分でなく術式確立までには至っていないが、現時点では1)Spur-Valveには逆流防止効果が充分に期待できること、2)手術直後より時間の経過と共に効果が上昇すること、3)最終的にはSpur-Valveの長さは2cm、5cmどちらでも良いことなどが判明している。さらに当初の計画通り研究を進めている。
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