研究概要 |
上記研究課題のもとに昨年にひきつづき最良に機能するSpur Valveの完成をめざして実験的研究を継続した。本年も7例の実験例を追加し,それぞれにつき(1)内医学的評価,(2)腸管造影による評価,(3)病理組織学的検証により結果を得ることができた。本年度施行症例の評価結果をまとめて表1に示す。本年度実験症例でも昨年の結果の傾向を確認することができ,2年度あわせて(冊子体報告書にも示すが)以下の結論を得た。 1)Spur valveを有さない腸管物合では容易に逆流が観察され,何らかの物合流工夫が必要であることがうらづけられた。 2)Spur Valveは逆流防止機能を有することが確認された。 3)Spur Valveの〓適長さは2cmであることが判明した。 4)Valveが長すぎることとValve周辺腸管の炎症反応の存在がValve効果を低下させることが判明した。
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