平成の3年度末までに、当初の計画はほぼ予定通りに進捗した。現在、以下の件数・症例数の入力が終了している。 1.カルチノイド 報告症例3992件/2504症例 剖検症例992症例 2.ZES(ガストリノ-マ)902件/301症例 3.ソマトスタチノ-マ229件/112症例 (本邦・外国) 4.グルカゴノ-マ250件/89症例 (本邦・外国) 5.甲状腺髄様癌432件/246症例 (カルシトニノ-マ) 6.インスリノ-マ2113件/745症例 7.バイポ-マ(本邦・外国)223件/82症例 8.その他のホルモン産生腫瘍125件/26症例 9.外国のカルチノイド1046件/925症例 以上の症例は随時統計的に処理し、統計資料として論文とし公表(研究発表の欄参照)している他、主たる研究者に配布しており、また個別の研究者からの照会についても各種の資料・文献などを迅速に提供している。本年度は研究者からの照会は3件あり、いずれも必要とする資料を整理・分析し、研究の利用に供した。 資料の収集については、数人の研究補助者による協力を得て、資料の内容分析・入力は研究者本人が行っており、本年度で本邦症例についてはほぼ軌道にのったものといえる。今後は本邦症例については同様の作業を恒常的に継続し、随時統計分析による新知見を公表したい。 外国症例についても、経費面の困難はあるが、調査範囲を拡大したい。
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