研究分担者 |
由佐 俊和 千葉大学, 医学部, 助手 (70230620)
馬場 雅行 千葉大学, 医学部, 助手 (00143305)
柴 光年 千葉大学, 医学部, 助手 (20162620)
藤沢 武彦 千葉大学, 医学部, 助教授 (80110328)
山口 豊 千葉大学, 医学部, 教授 (80009448)
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研究概要 |
1)養子免疫療法療法前後のリンパ球マ-カ-の比較では,LAK細胞投与後に、CD3,CD4陽性細胞の増加と、CD4/CD8比の上昇が認められ、反対にLeu 11陽性細胞の減少が認められた。(Biotherapy 4:1762ー1767,1990).2)抗CD3モノクロ-ナル抗体のLAK細胞誘導能にたいする研究では、低濃度の抗CD3モノクロ-ナル抗体を加えると,LAK細胞はIL2単独時に比べ培養3日目に約7倍の増殖促進効果を認め、またRnーLAK細胞のNK活性は増強され、特に微小転移のあるリンパ節由来のNK活性は有意に上昇していた(Hー2,日本癌学会総会、J.Jap.Soc.Cancer Ther.26:2508ー2520,1991).3)術後Adjuvant療法(Randomized controlled studyの成績)1990年12月までの間に、相対的治癒切除36例、非治癒切除68例の計104例が登録された。相対的治癒切除例では、LAK療法群の他に、CDDP,VDS,MMCによる化学療法群、術後何も治療を行わない対照群の3群に分け、非治癒切除例では、化学療法または放射線療法のみの群と、これにLAK療法を加えた2群に分けて検討している。LAK療法全体の2生率、4生率は、68.5%,48.0%で、対象群のそれが、48.3%,28.9%であるのに比べ、有意(p〈0.05)に前者の成績が、良好であった。相対的治癒切除例では、化療群、免疫化療群、対照群の4生率はそれぞれ34.2%,56.2%,40.5%であり、免疫化療群の成績が良好であったが、症例数が少ないため、有意差は認められていない。非治癒切除例では、術後化学療法または、放射線療法単独群の4生率は26.1%であるのに比べLAK,IL2による免疫療法を加えた群のそれはは41.8%で、後者の成績が有意(p<0.05)に良好であった。(日本胸部臨床50;104ー108、Hー2新潟肺癌研究会総会特別講演1991、Hー2日本外科学会総会、Hー2日本胸部外科学会総会シンポジウム、Hー2札幌癌シンポジウム、Hー3日本肺癌学会総会シンポジウム)。
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