研究課題/領域番号 |
01480342
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 慶彦 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (00027111)
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研究分担者 |
渡辺 智 京都大学, 医用高分子研究センター, 助教授 (40167127)
升田 利史郎 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (10026007)
筏 義人 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (00025909)
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キーワード | 人工気管 / 吸収性材料 / 上皮再生 / コラ-ゲン |
研究概要 |
1.イヌ・ブタ・ウサギ・ウシの気管を用いて生体気管物性を測定した。 2.上記で得られた生体気管物性に類似したスパイラル入りシリコンチュ-ブ方式の人工気管を作製し、両端にはコラ-ゲングラフト化ポリプロピレンメッシュによる縫合輪をつけ、イヌの頸部気管で置換実験を行ったが、縫合部の離解や肉芽増生が高率に発生し、良好な結果は得られなかった。これにより、シリコンのようなノン・ポ-ラスな材料は代用気管には適さないことが推察された。 3.メッシュ型人工気管の材質の検討として、コラ-ゲングラフトしたポリプロピレンメッシュにてイヌ頸部気管の窓状置換を行ったところ、比較的早期に良好な組織治癒が得られ、置換部全体の内腔が完全に正常気管上皮で覆われるという知見を得た。 4.上記のメッシュを円筒状とし、テフロンの支持リングを縫い込んだ人工気管を作製し、イヌ頸部気管で管状置換を行ったところ、人工気管には周囲組織が侵入し、吻合部は生体気管と完全に一体化した。ただし材料の変形などによる内腔の狭窄傾向が認められ、ステントの入れ方を含め、改良の余地があると思われる。 5.吸収性材料による人工気管として、ポリグリコ-ル酸メッシュとポリ乳酸メッシュにコラ-ゲンをグラフトさせた材料で、イヌ気管の窓状置換を行ったところ、早期に良好な組織治癒と内腔の気管上皮の再生をみた。 6.上記複合化吸収性メッシュと自己骨膜を用いて家兎の頸部気管で置換実験を行ったところ、骨膜被覆部位に軟骨組織の再生を認め吸収性人工気管の支持体と成りうる可能性が示唆された。
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