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1989 年度 実績報告書

血管内皮由来収縮因子(エンドセリン)が脳血管攣縮の発生に果たす役割に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 01480349
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 富男  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 講師 (10134561)

研究分担者 吉本 智信  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 助手 (30201065)
椿 真一  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 助手 (30205223)
山川 健太  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 助手 (40200589)
中込 忠好  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 助手 (90198052)
斉藤 勇  東京大学, 医学部(病)脳神経外科, 助教授 (20186927)
キーワードクモ膜下出血 / 脳血管攣縮 / エンドセリン / 血管内皮細胞 / 内皮由来収縮因子
研究概要

1.エンドセリンの血管収縮能に関する検討
エンドセリンの血管収縮能を、動脈摘出標本における等尺性張力変化を測定することにより検討し以下の結果を得た。
(1)イヌの脳底動脈摘出標本では、エンドセリンは10^<-12>Mという低濃度から収縮を惹起し、EC_<50>値は2.1±0.5×10^<-9>M、最大収縮は40mMKClの収縮を100%とした場合130±30%と、非常に強いものであった。
(2)イヌの脳底動脈と大腿動脈でエンドセリンの収縮能を比較すると、エンドセリンは脳底動脈でより強い収縮を惹起することが判明した。
(3)サル、イヌ、ウサギの脳底動脈でエンドセリンの収縮能を比較すると、サル>イヌ>ウサギの順であった。
2.エンドセリンの髄腔内投与により慢性の脳血管攣縮が発生するか否かに関する検討
0.6および1.2×10^<-12>mol/kgのエンドセリンの髄腔内注入(体重10kgのイヌの髄液量を約20mlと仮定すると髄液中濃度は約3〜6×10^<-10>M)にて、投与後15分をピ-クとする血圧の上昇、除脈を認め、この時点において脳底動脈の攣縮が確認された。脳底動脈の攣縮は、1時間後にやや寛解傾向を示したが24時間後には再び攣縮の増悪が認められた。このように、微量のエンドセリンを髄腔内に注入することによって長時間持続する脳血管攣縮が発生することが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Katsuhisa Ide: "The role of endothelin in the pathogenesis of vasospasm following subarachnoid haemorrhage" Neurological Research. 11. 101-104 (1989)

  • [文献書誌] 佐々木富男: "血管内皮と脳血管攣縮" 臨床科学. 25. 958-966 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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