研究課題/領域番号 |
01480389
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桑原 慶紀 東京大学, 医学部・附属病院・産婦人科, 助教授 (20010324)
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研究分担者 |
海野 信也 東京大学, 医学部・附属病院・産婦人科, 助手 (90193979)
上妻 志郎 東京大学, 医学部・附属病院・産婦人科, 助手 (30143457)
岡井 崇 東京大学, 医学部・附属病院・産婦人科, 講師 (40126016)
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キーワード | 胎児行動 / behavioral state / 子宮外胎仔保育 |
研究概要 |
子宮外胎仔保育法を用い生理的なヤギ胎仔の行動を詳細に観察することにより、高次神経機能が関与する“behavioral state"を以下の4型に分類し、それぞれの特徴を明らかにした。 I.深睡眠期ー脳波は高振幅徐波から成りたっている。ほとんどの時間は静止しており、まれに比較的穏やかな全身の回転運動が認められる。呼吸様運動は認められない場合が多いが、存在する場合には深く規則的である。急速眼球運動は出現しない嚥下運動は認められないが、咀嚼様運動は時に認められる。 II.浅睡眠期ー脳波は基本的には高振幅徐波から成り立っているが、低振幅期が混在している。低振幅期には、多くの場合全身の回転運動が伴っている。呼吸様運動や急速眼球運動は時に認められるが、低振幅期に伴うことが多い。 III.REM睡眠期ー脳波は低振幅速波から成る。顔面や四肢の局所的筋収縮が頻発する。急速眠球運動と浅く不規則な呼吸様運動が持続的に認められる。嚥下運動が同時に認められることが多い。 IV.覚醒期ー脳波は低振幅速波から成る。回転や駆け足様運動などの激しい全身運動が認められる。眼瞼を開く、口を開ける、頭を動かすなどの動作をする。 次年度は、薬剤投与によるbehavioral stateの変化につき検討を加える予定である。
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