研究課題/領域番号 |
01480398
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
玉田 太朗 自治医科大学, 医学部, 教授 (60048949)
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研究分担者 |
本山 光博 自治医科大学, 医学部, 助手 (60210100)
近澤 幸嗣郎 自治医科大学, 医学部, 助手 (30171929)
赤堀 彰夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (30095004)
荒木 重雄 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20102254)
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キーワード | 視床下部 / LHーRH / GHRH / CRH / 視床下部ホルモン / 霊長類 |
研究概要 |
平成2年度までにほぼ研究機器の整備及び実験方法の確立が達成された。平成元年度に基礎デ-タが得られていたが、平成2年度により詳細な検討を行った。LHRHは律動的に分泌されるが、平成元年度で基礎レベルは測定感度以下の事を認めたが、平成2年度で測定感度の上昇をはかり、さらに詳細な分泌パタ-ンの分析が可能になった。一方GRHに関しては大部分が測定感度以上であり、3〜4時間毎の律動性を示す事が確認されていたが、それがGHと極めて近いパタ-ンである事を多数例で証明することができた。一方ソマトスタチンは極めて低値でGHとの相関を検討するに至らなかったのが、平成2年度でも基礎レベルの分泌パタ-ンの解明はならなかった。RIAの測定感度の改善をはかり平成3年度には一応の結論を得たい。CRHは測定した各種ホルモンの中で最も濃度が高く、おそらく実験操作のストレスを反映しているものと推定された。それと一致して血中コ-チゾ-ルは著明に上昇していた。今回、私どもは正常意識下の実験を試みているが、この状態ではストレスの視床下部ホルモン分泌への影響について考慮する必要があると考え現在各種精神効果薬を併用した実験モデルを試みている。 平成元年及び2年度で得た結果から、視床下部ホルモンの多くの基礎分泌は極めて低く、その下垂体に対する作用を見る場合、継続的にモニタ-しそのサ-ジ状の分泌を見る事が必要であるという事が判明した。従って、より長時間にわたり分泌パタ-ンの解析を行うため、数日間にわたる実験を計画しすでに平成2年度に少数例ながら試みている。 以上の事項は未だ解決しなければならない問題もあるが、従来この様な直接的視床下部ホルモンの測定研究の報告はなく、極めて意義深い結果を考えている。
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