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1990 年度 実績報告書

Patch clamp法を用いた受精現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 01480404
研究機関愛知医科大学

研究代表者

鈴木 正利  愛知医科大学, 医学部・産婦人科学, 助教授 (90093426)

研究分担者 正橋 鉄夫  愛知医科大学, 医学部・産婦人科学, 講師 (60159142)
浅井 光興  愛知医科大学, 医学部・産婦人科学, 助教授 (50151014)
キーワードpatch clamp 法 / 受精現象 / カルシュウム チャンネル
研究概要

本研究は受精現象を解明するために,電気生理学的に新しく開発されたpatch clamp法を導入して研究を行った。従来より考えられているCaーactivated K^+ condactanceの変化を調べるために,Ca^+チャンネル電流の測定を行い.実験用の動物卵としてはゴ-ルデンハムスタ-の卵を使用した。ハムスタ-の未受精卵と受精卵を使用して実験を行ったが,実験デ-タはまだ解析中のため論文発表はされていない。ハムスタ-の未受精卵ではCa^+チャンネルの開閉の頻度は非常に少くない状態にあったが,培養液中に精子を滴加すると精子が卵に進入するpenetration時に一致して,Ca^+チャンネルの開閉が著しく増加する現象が観察された.このことは今までの実験でほぼ推定されていたことではあるが.これを直接的に証明したものと考えている。
次にヒト未受精卵について卵胞期と黄体期にそれぞれ区分し,子宮筋腫などにより手術を受けた患者より同意を得て実験を行った。卵胞期のヒト未受精卵のCa^+チャンネルの開閉はほとんど認められなかった。黄体期の卵では卵胞期に比しCa^+チャンネルの開閉は増加していて、受精の準備状態にあると考えられた。しかし,ヒト妊卵を使用した実験は、日本産婦人科学会の統一見解としては行なってはいけないため、今回はこのpatch clamp法を用いての実験は行えなかった。ヒトにおいてもハムスタ-とほぼ同様のデ-タが得られるとは推定されるが、直接的なデ-タは現在の所無い状態である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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