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1990 年度 実績報告書

培養人眼線維柱組織のムコ多糖合成

研究課題

研究課題/領域番号 01480414
研究機関信州大学

研究代表者

瀬川 雄三  信州大学, 医学部, 教授 (70020857)

研究分担者 保谷 卓男  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (00201757)
田中 紀子  信州大学, 医学部, 助手 (00163551)
西山 敬三  信州大学, 医学部, 助手 (90156125)
キーワードムコ多糖合成 / 器官培養 / 人眼線維柱 / 生化学
研究概要

平成2年度においては、Radio Isotope(RI)を用いての培養線維柱組織の研究が行なわれ、次に示すような成果が得られた。
1.まず、前年度に一部始められていた培養家兎眼線維柱組織にRI( ^3Hーglucosamineと ^<35>Sーsulfate)を取り込ませてムコ多糖の生合成を調べる実験は、第94回日本眼科学会において発表した。その主な内容は、(1)家兎眼線維柱組織においては、培養を始めてからの期間によって合成するムコ多糖の成分が変化すること、少くとも1週間以上は前培養すべきこと、(2)RIの投与期間は2日以上必要なこと、(3)1眼を8等分した小さい組織片でも、分割しない大きな組織片と同様の結果が得られること、(4)器官培養した線維柱組織は、培養前の組織のムコ多糖成分と類似した合成成分割合を持ちうること、などである。
2.次いで正常人眼線維柱組織について、上記と同じ手法によりムコ多糖の合成について調べ、第56回中部眼科学会において発表した。ここでは、(1)人眼においても1眼を8分割した小さい組織片でムコ多糖の生合成をしらべることができること、(2)各組織片毎の結果に大きな差がないこと、(3)家兎眼とは異なった生合成パタ-ンを示したことなどを示した。
3.更に2と同じ手法で、副腎皮質ステロイドを培地に加えてどのような相異がおこるのかを調べ、第56回中部眼科学会において発表した。ここでは、ステロイド投与によりムコ多糖全体の合成量が変化することを示した。
以上のように、この研究は順調に進んでおり、現在は更に各種の薬剤等がどのような影響を線維柱組織に及ぼすのかを調べている所である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西山 敬三: "前房隅角組織の生化学" あたらしい眼科. 7. 1617-1620 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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