網膜濃度測定を目的として光学系ならびに受光部を設置した。 1.3系列のマックスウエル視光学系を設置し、それぞれ検査光用、参照光用および退色光用とし、光軸合わせを施行した。 2.入射光の中心から4mmの位置で眼底からの反射光を測定できるよう受光部の光学系を設定した。受光部として浜松ホトニクス製光電子倍増管を設置し、雑音レベルを低下させるため冷却器を取り付け、光軸合わせにはレ-ザ-ポインタ-を使用した。 3.さらに、受光部の光学系の取り外し可能な眼底観察用の光路を設置し、検査部位の観察を可能とした。 4.検査光、参照光、退色光および受光部の光路に同期型チョッパ-を設置し、フォトダイオ-ドならびにオシロスコ-プを使用して4系路のチョッパ-の同期合わせを行った。 5.光電子倍増管にはアンプ、ディスクリミネ-タ-およびカウンタ-を接続し、カウンタ-は同期型チョッパ-の信号によって制御可能とした。 6.パ-ソナルコンピュ-タ-を使用し、カウンタ-の読み込み、デ-タの平均、異常値の検出、および記録用のプログラムを開発した。 7.各光学系ともに光の漏出を防止するため遮光用カバ-を作製した。 8.測定位置に模擬眼を設置することにより予備実験を行い、得られたデ-タの雑音が最小になるようにディスクリミネ-タ-のレベル合わせを施行した。 9.フォトダイオ-ドを使用して、各経路における光学フィルタ-ならびに光学楔のキャリブレ-ションを行った。 現在、正常眼における測定を試みている。
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