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1989 年度 実績報告書

2〜3の歯槽骨移植材が骨芽細胞様細胞の初期石灰化に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480441
研究機関明海大学

研究代表者

池田 克己  明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)

研究分担者 細谷 淳一  明海大学, 歯学部, 助手 (70219195)
中島 啓次  明海大学, 歯学部, 助手 (60164167)
栗原 徳善  明海大学, 歯学部, 助手 (10186512)
下島 孝裕  明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
渡辺 幸男  明海大学, 歯学部, 講師 (90118589)
キーワード牛除タンパク焼成骨 / 骨芽細胞 / in vitro / 石灰化 / ハイドロキシアパタイト / リン酸三カルシウム
研究概要

本研究は骨移植材の初期石灰化能の差異を検討する目的で、新たに骨芽細胞を分離しこれを用いて、近年注目されている骨移植材(Hydroxyapatite:HAP,β-Tricalcium phosphate:TCP)や牛除タンパク焼成骨(True Bone Ceramic:TBC)の生体適合性についてin vitroの系で評価、検討を行った。まず初めに骨芽細胞を胎生20日のMouse頭蓋冠よりColony分離法を用いて分離し、本細胞が骨芽細胞としての性状を持ち合わせているかを検討した。その結果、本細胞は(1)Bone-liver-kidney typeの高いAlkaline phosphatase活性を有し、(2)Alizarin red SならびにVon Kossa染色によってin vitroでの石灰化能を有している細胞であることが認められた。さらに、(3)走査型電子顕微鏡像によってExtracelluler matrixを活発に産生し、(4)Anti-mouse Type I,III monoclonal antibodyを用いる事によって、Type I,III collagenを産生することが認められた。この様な細胞を用いて各種骨移植材の生体適合性を検討した結果、(1)細胞のTBC,HAP及びTCP表面での付着は、いずれも培養開始後3日目で認められた。(2)経時的な骨移植材周囲の細胞密度の増加はTBCが最も大きかった。また、培養21日目のSEM像から、細胞の骨移植材への付着はTBCでは4〜5層に、また、HAPやTCPでは単層から2層で認められた。(3)石灰沈着形成は、TBCではその周囲に層状に、またTCPではその小片を中心に点状に認められた。以上の結果から骨芽細胞の骨移植材への付着やそこに付着する細胞数およびそこでの石灰沈着形成は骨移植材の性状によって差異のあることが示唆された。以上の結果をふまえ、我々は現在骨移植材周囲での骨芽細胞の産生するType I,III collagenの動態について上記抗体を用いて検討をおこなっており、さらにこの実験系を煮つめた上で平成2年度内に報告を行いたいと考えている(抗Collagen抗体は、九州大学歯学部第2解剖学教室栗栖浩二郎教授より供与)。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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