研究課題/領域番号 |
01480458
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
細井 紀雄 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70064368)
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研究分担者 |
作間 靖信 鶴見大学, 歯学部, 助手 (30205801)
岡島 努 鶴見大学, 歯学部, 助手 (80194348)
大貫 昌理 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20185341)
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キーワード | 全部床義歯 / 高齢者 / 咀嚼筋筋電図 / 咬合力 / 負担圧分布 / 圧力センサ- |
研究概要 |
1.高齢全部床義歯装着者の咬合力の測定 (1)高齢無歯顎者5名を被験者として、筋電図積分値より咬合力を算出するために、複製義歯を製作した。5秒間の咬みしめを行わせて、ロ-ドセルにより咬合力を、咬筋と側頭筋前部の表面筋電図を同時記録した。本年度購入した分析装置(HP9000,Moclel340,横河ヒュ-レットパッカ-ド)を用いて、0.55秒で区切って、区間平均咬合力値と筋電図積分値を算出し、これを散布図として表わした。 (2)この散布図は高い信の直線相関を示したので、一次回帰式を求め、筋電図積分値を代入することにより算出された咬合力値は、ロ-ドセルから得られた実測値に近似した。以上の結果から、被験者に、一定の咬合高径で、一度ロ-ドセルにより、咬合力を測定しておけば、筋電図処理によって咬合力を算出することができた。被験者2名に対して新義歯を装着後、動的咬合力を測定し、機能評価を行ったところ、旧義歯に比べ、咬合力は明らかに大きく発現し、機能の向上が認められた。 2.床下粘膜の負担圧分布の測定 上記の被験者5名に対して、下顎複製義歯の床基底面に圧力センサ-を2〜4個設置し、咬みしめ時の負担圧分布を測定すべく、準備を行っている。圧力センサ-の直径が5mmで平板なため、曲面である顎堤粘膜に疼痛を生じさせない配慮が必要であることなど問題点がある。まず、有歯顎者において、実験用シ-ネを製作し、唇頬側歯肉に加わる負担圧の測定を行っている、実験用シ-ネを製作し、唇頬側歯人に加わる負担圧の測定を行っている・測定、分析システムはソフトプログラムが完成したので圧力センサ-の取り付けが、解決されれば、筋電図積分値より得られた咬合力値と、同時測定される床下粘膜の負担圧分布から、高齢義歯装着者の機能評価が可能となる。
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