研究課題/領域番号 |
01480475
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
角田 左武郎 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40112726)
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研究分担者 |
八上 公利 昭和大学, 歯学部, 助手 (00210211)
真鍋 真人 昭和大学, 歯学部, 助手 (30190557)
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キーワード | 硬組織形成性症患 / BONE GLA PROTEIN / 石灰化 / カルシウム / アルカリホスファタ-ゼ / 顎骨 |
研究概要 |
口腔領域に認められる硬組織形成性疾患は病変の多様性により病態がいまだ明らかにされていないのが現況である。最近、硬組織形成に重要な役割を果すといわれているOSTEOBLASTにいろいろなPHENOTYPEが存在することが示され、BONE GLA PROTEINはある種のOSTEOBLAST Eが合成することが明らかになってきた。従って硬組織中のBONE GLA PROTEINのレベルを検討することは、OSTEOBLASTの性状を知るだけでなく硬組織形成性疾患は病態を検討するうえでも重要である。またこの蛋白質はある種のOSTEOBASTだけでなくODONTOBLASTも合成することが示された。そこで初年度は歯牙組識を用いて抽出法等の検討を行なったところ、10%蟻酸による脱灰処置で、この蛋白質は容易に抽出されることを明らかにした。平成2年度は歯、歯槽骨、骨隆起、皮質骨、海綿骨、軟骨形成性移植腫瘍について組織中のBONE GLA PROTEINのレベルを測定するとともに、カルシウム含量およびアルカリホスファタ-ゼ活性を測定し石灰化との関連について検討した。 その結果、軟骨形成性移植腫瘍以外調べた硬組織すべてにBONE GLA PROTEINが存在することが示された。しかも部位により異なることが明らかになった。調べた中では骨隆起が重量当たり、および蛋白当たりで換算するとで一番多量に存在していた。現在は組織形態との関連について検討中である。さらに興味あることは歯牙組織、および歯牙種においても、骨組織ほどではないが、骨組織同様BONE GLA PROTEINが存在することが確かめられた。このことは歯原性腫瘍の病態を考えるうえで重要であると思われる。
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