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1990 年度 実績報告書

口腔癌の悪性度の定量的指標とその診断と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 01480477
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

木下 靭彦  神奈川歯科大学, 歯科部, 助教授 (70084770)

研究分担者 水谷 成孝  神奈川歯科大学, 歯科部, 助手 (40200000)
井上 聡  神奈川歯科大学, 歯科部, 助手 (50139557)
田畑 利章  神奈川歯科大学, 歯科部, 助手 (60139558)
本間 義郎  神奈川歯科大学, 歯科部, 講師 (60157112)
キーワード口腔癌 / 細胞動態 / 細胞側光 / 核DNA量 / RNA量 / 核面積 / BrdU / AgーNORs
研究概要

1.口腔癌培養細胞系における細胞動態解析について,ヒト歯肉扁平上皮癌細胞(Caー9ー22)を,1ー14日にわたり培養し,経時的に細胞数を計測するとともに,AgーNORsの数と形態の変化を検索した.
(1)培養細胞の平均NORs数と細胞増殖活性との間には正の相関が認められた.
(2)細胞の対数増殖期では,AgーNORsは大小さまざまなものが多く,定常期では中型の円形,類円形のものが,後期では大型のもの1個を有する細胞が増加した.現在、Brdu標識細胞,コルセミドで同調したM期細胞および血清無添加培養細胞についても検討を加え,細胞増殖動態とNORa像との関係をさらに詳細に調ベている.
2.口腔粘膜誘発癌における細胞動態解析について,4ー10週間のDMBA塗布によるハムスタ-頬襄粘膜の発癌実験を終了した。癌化は6週塗布,10日放置群から認められる.現在、発癌過程における組織学本変化と核DNAーnuclear area,NDRs像およびBrdu標識率との関係を検索し、細胞生物学的側面から悪性潜在能を追求している。
3.口腔癌臨床例の細胞動態解析について
(1)口腔扁平上皮癌新鮮例30例についてNORsの数、分布を調べた。その結果、NORs数の平均値は臨床進展度が高いほど、分化度が低いほど、またDNAーRNA量サイトグラムII、III型に高い傾向がみられた(第35回日本口腔外科学会総会発表).今後,NORsの形態も含め,組織レベルでの腫瘍増殖活性の指標となる可能性が示唆された。
(2)下顎歯肉癌26例を対象とし,組織学的三漢元画像解析により,浸潤様式ならびに放射線,化学療法の治療効果を調べた.浸潤様式は歯槽部型,頬側型,舌側型,骨内型に分類され,腫瘍体積縮小率は15ー100%と症例により,かなりバリエ-ションがみられた.現在,これらとNORa及びDNA,RNAとの関係を追求している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 本間 義郎,木下 靭彦ほか: "口腔癌におけるオトガイリンパ節転移の臨床病理学的検討" 日本口腔外科学会雑誌. 36. 1954-1958 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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