研究課題/領域番号 |
01480488
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
樋出 守世 国立予防衛生研究所, 歯科衛生部, 室長 (60072906)
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研究分担者 |
高江洲 義矩 東京歯科大学, 口腔衛生学講座, 教授 (60048303)
井上 一彦 国立予防衛生研究所, 歯科衛生部, 協力研究員
今井 奬 国立予防衛生研究所, 歯科衛生部, 主任研究官 (80072958)
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キーワード | 歯牙 / フッ素含有量 / 経年推移 |
研究概要 |
1.オ-ルテフロン樹脂製のフッ素微量拡散装置を開発し、その実用性を検討した。その結果、拡散中の保持温度が低温では非常に優れた成績が得られた。 しかし、試料中の有機性のフッ素を完全に分解するには、出来るだけ高温でフッ素の拡散を行なった方がよい。そこで、高温における分析条件を種々の角度から検討した。その結果、高温下(120℃)でのテフロン樹脂の非塑性変形に起因するフッ素の回収率の低下が生じた。これを克服するために種々の改良と、標準試料を使用しての回収率の検討を行なった。現在も継続中である。 2.上記装置を用い歯牙中のフッ素を定量し、加齢に伴うフッ素量の変化と石灰化の関係を検討した。すなわち、試料としては、抜歯年齢が10才以下、10〜50台の歯牙を300本を使用し、これを抜歯時の年齢で10才区分に各群50づつに分け、これらを各群ごとに、一まとめにして粉砕した試料を作り、含有フッ素と石灰化の関係を調べた。その結果、エナメル質、象牙質の両者はいずれも加齢に伴って、フッ素量が上昇し、それに伴って石灰化も進行することが示された。 3.歯牙の収集:経年変化を検討するための歯牙を収集した。現在、約1、000本の歯牙を収集したが、大規模な集団でのデ-タを得るためには、試料できるだけ多い事が望まれる。従って、現在も歯牙の収集を継続しておこなっている。
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