研究課題
本年度の研究は、おおむね順調に進行できた。本年度は本システムの評価を行う事を重点に研究を遂行した。その内容を以下に示す。1)本システムの、患者のセルフケアとしての評価は、伊勢原市の一診療所の待合い室をお借りして、そこの患者を対象としたアンケ-ト調査で行った。その結果、調査対象とした患者全員が本システムの出力結果を受診の有無の参考にするとした。このことより、本システムは患者セルフケアシステムとして使えることが可能であると考えた。また、そのためには、システムの使用方法を簡便にする必要があることを指摘した。2)病診連携の支援としての検討は一診療所では紹介患者数が少ない事より行わなかった。しかし、診療所の医師より要望として、自分の専門外の疾患を見る場合の支援、病院の専門科医師の診療日、診療科等の情報入手に本システムを使用したいとの意見を得た。本システムはデ-タベ-スシステムであるので、これらの要望に対応する事は充分可能であると考えた。3)本システムの評価を通じ、本システムの今後の応用分野として在宅医療の支援、保健婦活動の支援などが有効である事を堤案した。それらのシステムを構築する場合、本システムと音声合成ボ-ドを使用してプッシュホンによる音声応答システムを構築すると有用と考えられる事を示した。
すべて その他
すべて 文献書誌 (2件)