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1990 年度 実績報告書

老人手術患者の術後肺合併症予防のための個別呼吸練習プログラムモデル作成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480507
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 禮子  千葉大学, 看護学部, 助教授 (90132240)

研究分担者 武田 祐子  千葉大学, 看護学部, 助手 (80164903)
井上 智子  千葉大学, 看護学部, 助手 (20151615)
雄西 智恵美  千葉大学, 看護学部, 助手 (00134354)
石黒 義彦  千葉大学, 看護学部, 教授 (30009443)
キーワード老人手術患者 / 対処能力 / 心理的ストレス
研究概要

1、老人手術患者の環境変化に伴う学習能力への影響について明らかにするために、老人手術患者の入院・手術のための準備・術後合併症予防のための行動といった新しい経験に基づくストレッサ-に対する反応、対処様式、対処努力と行動、適応にかかわる外的要因等について調べている。現在まで明らかにしたことは以下の通りである。(1)老人患者の手術体験への取り組みは、過去の生活体験が大きく影響すると考えられる。これはストレス対処能力に位置づけされる自我強度に関係する性格特性が、長い人生の生き様の中でストレスフルな出来事に遭遇し育まれるといった側面が影響していると推察される。(2)看護婦の「手術に耐える」の意味は、手術自体と術後の侵襲からの回復までを含むが、老人患者のそれは、手術そのものに耐え抜くことであるため、看護者と患者の間にずれが生じる。(3)術前練習は、看護者と一諸に実施することを好み、自分一人の行動には至らない。新しい環境に圧倒されている時ほどこの傾向は強い。(4)自己の予後に対する不安と死への恐怖が強く潜在するため、現実の病気や手術に対する不安は漠然としたものになりやすい。不安定な自己を支えるために看護者への期待は大きいが、自らの心理状態をうまく表現できないことが多い。(5)心理的ストレスは、現実を知覚する時の認知力に影響されると考えるが、老人はゆるやかに反応するため、反応の結果を評価するには、同一人物による一連の経過観察と結果の分析が必要である。(6)新しい学習環境では、同一刺激による慣れが老人の学習促進に大きく影響しており、術前術後を通しての同一の看護婦の働き掛けが効果的である。
2、老人手術患者の呼吸機能が推移と呼吸練習に伴う効果のデ-タ収集では、手術に伴う呼吸機能の変化の推移及び呼吸練習実施状況とその効果を測定している最中である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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