研究課題/領域番号 |
01480532
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井尻 憲一 東京大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40111447)
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研究分担者 |
野川 憲夫 東京大学, アイソトープ総合センター, 教務職員 (60208311)
垰 和之 東京大学, アイソトープ総合センター, 助手 (00211996)
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キーワード | 放射線高感受性 / 細胞死 / 小腸上皮 / クリプト / 幹細胞 |
研究概要 |
昨年までにマウス小腸上皮細胞群の分画方法を確立させた。すなわち、マウス体内より切り出し、さらに内外を反転した小腸組織から出発し、じゅう毛の先端部分から増殖単位であるクリプトの底部に至るまで、順次、細胞群を取り外しながら分画して行った。Iー125でラベルされたデオキシウリジンをマウス腹腔に投与し、上記操作にて小腸上皮細胞群の分画を行い、取り込まれた放射能をガンマカウンタ-にて測定した。Iー125の放射能値のピ-クが1.5〜2.0時間の時点に出現するように操作を改良し、分画方法を確立した。 マウスの下半身を10Gyで照射し、腸上皮回復期間中(照射後18時間から5日目まで)6時間ごとにHー3チミジンを17回投与した。これにより、幹細胞はHー3でラベルされる。幹細胞以外の小腸細胞はたとえHー3チミジンを取り込んでも、約3.5日で腸管へ捨てられるが、幹細胞のラベルは長期間クリプト内に存在すると考えられる。こうして作成したラベルされた幹細胞をもつマウス小腸において、幹細胞が上記操作で得られるどの分画に入っているかを調べた。結果は、Hー3チミジン反復投与後3カ月を経たマウスにおいても、その小腸上皮にはHー3でラベルされている細胞が存在した。 これらのHー3ラベルマウスにCー14チミジンを1回投与し、30分後に小腸上皮細胞群を分画し、液体シンチレ-ションカウンタ-にて、それぞれの放射能を測定した。幹細胞の分画(Hー3)とDNA合成細胞の分画(Cー14)とが全く同一でないことが示唆された。
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