研究課題/領域番号 |
01490014
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高森 年 神戸大学, 工学部, 助教授 (10031098)
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研究分担者 |
木村 充 西脇市立西脇病院, 医師 (50204996)
松本 悟 神戸大学, 医学部, 教授 (10030850)
田所 諭 神戸大学, 工学部, 助手 (40171730)
木村 一郎 神戸大学, 工学部, 助教授 (60031134)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 脳血管 / 4次元画像 / visual simulation |
研究概要 |
研究代表者らは、1974年頃より、主として空気を媒体とする流体回路網の解析ならびに設計問題について研究をすすめ、この分野に関する充分な実績を上げた。その後、その応用研究として「心臓・血管系の血圧調整作用のシミュレ-ション」を行い、これを通じて工学における流体回路網の考えが充分生体においても生かし得ることが理解できた。一方、画像処理に関しては、本研究室において1985年頃より行っている流動現象の画像計測に関する研究を通じて実績を得てきた。医学系の研究分担者のグル-プでは、永年猫、兎を対象としたクモ膜下出血の治療に関する実験および、ヒトの脳血管系における臨床例として、脳血管映像写真、血圧変化測定デ-タ、血流量測定デ-タなどの蓄積が抱負であった。 以上のような基盤的背景のもとで、本研究が始められた。本研究では、最近わが国において脳血管の外科手術を必要とする疾患が増大しつつあることに着目し、脳外科手術においてもっとも危険な操作である、止血操作における判断と実行を容易にするためのシステムとして、標記のシステムの開発を目指した。 すなわち、脳血管系を一種の流体回路として捉え、これをモデル化し、血管系各部における状態量(血流量、血圧)を解析する。この解析モデルを基にして、血流状態の予測システムを構造する。最終的に、時間的に変化する血流状態を脳血管立体画像中に表示するいわゆる4次元画像化を達成した。 ここに、以上の研究成果を報告するとともに、本研究を遂行するに当り、多大なご協力ならびにご支援を頂きました関係各位に深く感謝の意を表します。
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