研究分担者 |
佐竹 昭 広島大学, 総合科学部, 助教授 (00127656)
樫原 修 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50132064)
嶋 陸奥彦 広島大学, 総合科学部, 教授 (30115406)
堀 信行 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40087143)
朝倉 尚 広島大学, 総合科学部, 教授 (80033231)
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研究概要 |
本年度の研究実施計画に基づき,次のような調査・研究会をおこない,11月以降は各自報告書の作成に専念した。 〔1〕調査および資料整理 本年度は,頼・中山が国立公文書館で広島地方関係の地誌・紀行文の調査をおこない,あわせて本研究費で収集した資料の整理と翻刻をおこなった。なお翻刻の成果の一部は報告書に収録した。 〔2〕研究会 広島大学で研究会を計4回開催し,アイデンティティに関して各学問領域から討議をおこなった。1回めの研究会では,佐竹が広島市の南に南に位置する創橋島を題材にして,島民の歴史意識の分析をおこない,その変遷のあり方から島民のアイデンティティの特質を明らかにした。2回めの研究会では,中山が近世中期の広島城下町の地誌を紹介して,町人の「広島」認識のあり方を説明した。 3回めの研究会では,堀が厳島・平和公園・広島城など広島の景観の重要スポットを取り上げ,その景観構造の共通性について論じ,風景・景観の地理学・歴史学的分析方法および景観とアイデンティティ形成の関連性について討議した。最後の研究会では各自の報告書の内容について簡単な報告をおこない,「広島」を学際的にどうとらえるか,総括をおこなった。 〔3〕報告書の作成 3年間の実績報告書には7編の論文を収録し,別途提出する。
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