研究課題/領域番号 |
01510026
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
武村 泰男 三重大学, 教育学部, 教授 (20024432)
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研究分担者 |
小川 真里子 三重大学, 人文学部, 助教授 (00185513)
清水 正之 三重大学, 人文学部, 教授 (60162715)
山岡 悦郎 三重大学, 人文学部, 教授 (90115741)
伊東 祐之 三重大学, 人文学部, 教授 (50011359)
松井 良和 三重大学, 人文学部, 教授 (60086163)
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キーワード | 生命 / 脳死 / 臓器移植 / インドの死生観 / 日本の死生観 / 中国の死生観 / 人格論 / デス・エデュケイション |
研究概要 |
本研究は人間の誕生から死にいたる流れのなかでの生の意味を、さまざまの分野・視点からさぐろうとするものであるが、初年度においては、研究の基礎固めの段階として、月1回程度の研究会を開いて各分担者の研究内容や問題処理について討議をすることをベ-スとした。 清水、斉藤、片倉の三分担者は、日本、インド、中国における死生観の研究を中心にしながら、それがわが国の死生観にどのような影響を及ぼしたかを論じ、松井、伊東、山岡、桑原、武村は、それぞれの研究分野〈存在論・真理論・意味論〉などの方面から人間存在の意味探求を行った。小川分担者は専ら科学論の立場から人間の生と死ひいては昨今問題となっている医の倫理などにも踏み込んだ考察を進めている。 昨平成元年の12月には、合宿研究を行い、横浜市大教官の佐々木能章氏を講師に、清水、小川を中心にして生命倫理学の討論を展開して有益であった。 この問題に関し、医や宗教の専門家との懇談を検討中であるが、適任者の都合等で今年度中の開催は無理となったが、これは次年度の問題として、本学学生にこれらの問題についての意識調査を実施中である。とり分け脳死をめぐる諸問題は関心の的であり、平成2年度に開設される本学一般教育の総合課目で、「生と死」につき、本メンバ-を主とする陣容で、研究成果の一端を大学教育に還元する用意をととのえている。その陣容のうちに医学部における専門家も含まれており、これをきっかけとする論議も来年度に期待されるところである。
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