研究課題/領域番号 |
01510026
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
武村 泰男 三重大学, 教育学部, 教授 (20024432)
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研究分担者 |
小川 真理子 三重大学, 人文学部, 助教授 (00185513)
清水 正之 三重大学, 人文学部, 教授 (60162715)
山岡 悦郎 三重大学, 人文学部, 教授 (90115741)
伊東 祐之 三重大学, 人文学部, 教授 (50011359)
松井 良和 三重大学, 人文学部, 教授 (60086163)
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キーワード | 生命 / 脳死 / 臓器移植 / インドの死生観 / 日本の死生観 / 中国の死生観 / 人格論 / デス・エデェケイション |
研究概要 |
本研究の当初の計画は、1.必要な文献、資料の収集、2.デ-タの分析、各地域・時代の生命観の分類・整理、3.生命に関わる専門家の意見聴取、4.先端的な分野の現場の視察、5.研究会開催、が主であった。おおよそこの計画に沿って実施されてきた、と言えるが、ただ、研究課題の広範さから、平成2年度においては、当初の予定よりはやや遅れてきているのが現状である。 討議をしているうちに実感を深めてきたことであるが、昨今特に社会問題化しつつある脳死を巡る論議、これに付随する臓器移植の問題(たとえば生体肝移植)などに研究を深める必要が出てきた。ところが、生命観の課題としてみると、西欧のそれ(現代の脳死論議はややもすると西欧的な立場での考え方が多く紹介されているのだが)と、アジア(特にインドと中国)および日本におけるそれとの相違は、簡単に乗り越えられるものではないことが次第に鮮明になりつつある。もちろん最終年度の平成3年度を待っても結論がすぐに出るものではないけれども、すくなくとも、この論議に大きく貢献するような解決への糸口、問題提起、ができれば、と努力している次第である。 平成2年度は前年度に引続き資料収集をおこなったが、現在その分析結果をそろそろまとめる段階に入っている。また上述したように、問題の所在が明確化しつつある段階でもある。すでにかなりの回数の研究会が開催されており、またその道の専門家の講演も数回開催されているので、平成3年度にはかなりの成果が発表されるはずである。ただ、平成2年度は研究途上であるので、具体的な発表物はまだ挙げることができない。
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