研究の結果、以下の7種のモデルシステムが構想された。 (1)HyperCardによるシステム (2)SuperCardによるシステム (3)File Maker Professionalによるシステム (4)HyperCardとビデオディスクプレ-ヤ-によるシステム (5)HyperCardとハイ8ビデオプレ-ヤ-によるシステム (6)SV(スチルビデオ)Systemによるシステム (7)Photo CD(CDーROM)Systemによるシステム 以上のシステムの中で(1)と(2)は最少限の設備で実現しうるものであるが、画像デ-タをすべてビットデ-タに加工して処理するために、デ-タの増加によってシステム自体に負担がかかる欠点がある。(3)は画像と検索項目とを別な記録方式で処理する、その改良型である。 (4)と(5)はビデオシステムを画像用に使うために、画像デ-タ取り込みの能率が高いが、静止画像の質が劣るという欠点と、ビデオ信号とコンピュ-タ信号との完全対応の問題が残る。(6)のスチルビデオ・システムでは最近、パソコン・モニタ-への画像取り込みが容易になり、画像デ-タベ-スへの活用が可能となったが、画質の高さは十分とは言えぬ。 (6)がアナログデ-タの圧縮技術を基礎としたものであるのに対して、(7)は高解像度の銀塩画像をデジタルデ-タ化し、それを圧縮してCDに収めるシステムであるので、7種の中で最高水準の画質が期待される。CD1枚に100コマのカラ-画像を収める。それを6枚あるいはそれ以上同時に作動させるシステムを試作中であり、そのシステムと検索システムが連動すれば数百(大容量CD登場時には数千)またはそれ以上の数の作品を検索し、画像分析にかける統合型画像デ-タベ-スシステムの基礎が成立する。産業側のハ-ドソフト両環境の整備にも期待する。
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