研究課題/領域番号 |
01510086
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研究機関 | 聖徳大学短期大学部 |
研究代表者 |
小杉 洋子 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 教授 (30150840)
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研究分担者 |
小川 哲也 洗足学園短期大学, 幼児教育学科, 講師
都築 忠義 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 助教授
力富 敬子 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 助教授
鈴木 勝 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 教授
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キーワード | 「言語」 / 「言語」指導 / 発話(語)分析 / フィ-ドバック効果 / 作話(口頭作文) / 国語教育 / 実践的研究 |
研究概要 |
保育者養成に関する研究の一部として、「言語」の指導に関する研究を幾つかの視点から行ってきた結果、保育者の指導の改善に、保育場面の録画を中心とした、保育者に対する実験者の指導、助言、討議等が有効であること、また同じくこの方法を使って、絵本による保育者の言語指導をコントロ-ルした結果、この指導プログラムが、子どもの言語表現力の改善に効果的であることを確認した。そこで今回は改めて2年間の実践的研究を通して、絵本による指導が子どもの言語発達に及ぼす効果を分析し、絵本を使った効果的な「言語」指導プログラムを作成すること、また幼児期に達成されるべき言語能力を、小学校での国語教育と関連づけて捉えるための資料を得ることを目的として研究を進めてきた。 上記の目的に従い、1989年度に実施した研究とその成果は以下の通り。1.サンプル園の4歳児1クラスを対象として、絵本を使って子どもの自由な言語表現をひきだし、言葉による表現力、理解力を高めることを狙いとした指導を行った(1989年12月ー1990年3月 合計6回)。毎回指導場面を録画し、それを見ながら反省会を行い、指導場面についての助言、討議、次回の指導内容の検討等を行った。目下継続中であるが、子どもの集中度、言語による反応、また保育者の指導に対する意識に明らかな変化がみられた。2.実験の効果を測定するために、実験開始前と終了後に対象クラスとその他の2クラスの子どもの言語反応(CAT図版への言語反応および絵本を使った作話)を測定し、また開始時と終了時に各担任による同一絵本の指導場面を録画し、比較分析する(開始前の資料は11月に収集済み)。現在資料整理を終了。3.小学校の教員に対する質問紙調査の実施(幼児期の言語発達や言語教育、言語教育からみた幼小関連、小学校での国語教育等の問題に関する認識についての質問)。目下質問紙の作成中。4月中に発送の予定。
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