1.現地調査 山形県東田川郡朝日村越中山地区の17戸の協力により、農繁期に2回(5月、9月)、農閑期2回(1月、8月)、それぞれ1週間ずつ生活時間記帳調査を実施した。 2.集計分析 収集デ-タのコ-ディングを行い電算機処理により集計を行った。集計は、月別、天候別・1日あたり平均生活時間、月別、天候別・性別・年齢別1日あたり平均活時間、月別・家族内の位置別1日あたり平均生活時間、週日・休日別・性別・年齢甫1日あたり平均生活時間などであり、すでに昭和60年度に実施している岡山県岡山市新池地区のデ-タと合わせて比較・考察を行った。 3.考察 稲作機械他一貫体系下で、肥培管理、水管理以外のほとんどの作業が機械化されているこんにちの農家では、生活構造ことに就業掲造と意識構造における農作業の比重の個さを把握することができた。若年層中心に個人化傾向が顕著になってきており、老年層の生活構造とのあいだに、大きなずれが生じている。老人問題、若年層の農家継承の問題のむずかしさが予測された。
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