• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

精神薄弱者居住施設の生活の貭に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510182
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

渡辺 勧持  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 研究室長 (00090423)

研究分担者 大島 正彦  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 主任研究員 (60142171)
キーワード精神薄弱者 / グル-プホ-ム
研究概要

本年度は、昨年度精神薄弱者グル-プホ-ム訪問調査から得られた知見をもとに精神薄弱者の保護者を対象として居住施設のうちのグル-プホ-ムと従来の更生、授受入所施設の意見調査を行なった。
対象は、春日井市在住の12才以上の精神薄弱者(児)の保護者である。調査内容は、精神薄弱者本人についての年齢、性、生活場所、療育手帳、日常生活の介護度、家庭について家族の年齢、職業、居住環境、精神薄弱者本人の生活場所について家庭内の役割、生活場所の変更希望、卒業後の変更希望、将来の生活場所について成人後は親から離れたほうがよいか、どうか、世話が出来なくなったときの生活場所の選択(兄弟・親戚にみてもらう、入所施設にいれる、グル-プホ-ムで生活させる)、生活場所について施設的生活か、地域生活かの選択)である。これらを郵送法で行い、63.4%の回収率を得た。調査結果を特に、居住施設への期待と関連するものから、報告すると、1.世話が出来なくなった時の生活場所の選択で、「兄弟、親戚にみてもらう」では否定の意見の方が多く、肯定の場合でも可能ならという消極的あるいは、条件付きの肯定が多い。肯定的選択をした人の理由では、「親身になって面倒を見てくれるから」やや多く、否定的選択の理由では、「兄弟・親戚にはそれぞれの生活があるから」が圧倒的に多い。2.収容施設にいれるという可能性の選択では、肯定の選択(44.5%)が、否定の選択(32.7%)より多い。肯定の理由は専門的な指導、訓練ができるからと、他に方法が無いからとに集中している。否定の理由は、家族的な生活が出来ないからが最も多い。3.グル-プホ-ムで生活させるという可能性について選択では、「可能なら」という条件付きが多く、その理由としては「世話をしてくれる人がいて安心だから」が58.5%と多く、否定の理由では、「そこでずっと生活できるかどうか不安」が多い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺 勧持: "日本のグル-プホ-ムの特徴" 発達障害研究. 12. 35-41 (1990)

  • [文献書誌] 渡辺 勧持、大島 正彦、小沢 温、稲垣 貴彦: "「地域でともに暮らす」ための住まい" 特殊教育学研究. 29. (1991)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi