平成2年度における調査は、資料の所在調査地として穂別町立博物館ほか、23館で行なった。また、写真撮影を北海道開拓記念館と函館市立北方民族資料館において実施した。その概要は次のとおりである。 1.資料の調査所在地 穂別町立博物館44点・帯広市百年記念館113点・白糖町公民館郷土資料室9点・本別町歴史民俗資料館10点・浦幌町郷土博物館4点・幕別町蝦夷文化考古館91点・厚岸町郷土館5点・釧路市立博物館197点・松前城資料館178点・函館市北方民族資料館178点・市立旭川郷土博物館192点・士別市立博物館1点・美深町郷土博物館1点・市立名寄図書館郷土資料室46点・紋別市立郷土博物館15点・斜里町立知床博物館49点・美幌博物館54点・八雲町郷土資料館8点・大白山有珠善光寺郷土館42点・室蘭市民俗資料館53点・白老アイヌ民族博物館442点・苫小牧市博物館316点・岩内町郷土館27点・小樽市博物館17点 2.調査・計測等を実施した資料(分類名) 狩猟漁撈具120点・飼育具4点・採集農耕具11点・脱穀加工具90点・調査炊事飲食具260点・容器具14点・運搬具34点・調度具14点・燈火暖房具49点・結髪具4点・紡織編具97点・切削具75点・裁判具4点・嗜好娯楽具88点・儀式信仰呪術具1199点・模型16点。合計2080点 3.撮影、北海道開拓記念館(調理雑器80点)・函館市立北方民族資料館(切削・儀式具等178点) 4.今後の計画としては、写真撮影を継続するとともに、なかでも資料の多い儀式信仰等の資料、特に棒酒箸1750点(2年間分)の調査・分類・分折等を実施し、さらに関連資料との調査、考証、比較もおこなう。
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