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1989 年度 実績報告書

中世における真宗横曽根門徒の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510192
研究機関茨城大学

研究代表者

今井 雅晴  茨城大学, 人文学部, 教授 (80111350)

キーワード新鸞 / 真宗 / 性信 / 横曽根門徒 / 報恩寺
研究概要

本研究は、新鸞を開祖とする真宗(浄土真宗)の重要な一集団である横曽根門徒(新鸞の高弟である性信に始まる)の中世のありさまを明らかにしようとしたものである。研究方法は、まず各地に残る横曽根門徒関係の史料(古文書・古記録・仏像・仏具・絵画・肖像など)を収集し、基本的な史料集を作成して、その上に立って横曽根門徒の歴史を明らかにすることであった。横曽根門徒は、下総国西北部と常陸国西部(いずれも茨城県)を中心として各地に展開した。そこで、まず平成元年度は茨城県を中心とした関東地方の現地調査と史料収集を、計画に沿って行なった。具体的な調査地は、主に茨城県・千葉県・東京都・神奈川県・京都府の寺院や博物館などであった。その結果得た新たな知見は次のとおりである。
1.新しい古文書、古記録を発掘することができたこと。その中でも注目すべきは、新たな二十四輩巡拝記(新鸞の高弟二十四人が建立したとされる寺々の巡拝記。近世に何種類か書かれた)を発見したことである。これは現存の二十四輩記の二番目に古い書物と考えられ、横曽根門徒および関連する他の門徒たちの状況を調査するのに有益である。
2.従来説かれている真宗の本尊とは異なる形式の本尊もいくつか発見できたこと。これによって横曽根門徒の本尊形式や信仰のありさまを推定することが可能となった。
3.上記の成果に、従来からの調査等を合わせ、横曽根門徒の鎌倉末から室町時代の様相が明らかとなってきた。
平成2年度以降、計画に沿って調査研究を進めるとともに、他の門徒の調査も可能なかぎり進めたい。これによって横曽根門徒の姿をいっそう浮かびあがらせることができることがはっきりしてきたからである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 今井雅晴: "報恩寺蓮宗に関する考察-戦国時代の真宗横曽根門徒" 仏教史学研究. 32-2. 43-61 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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