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1989 年度 実績報告書

古代オリエント世界における女性の地位と役割についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510241
研究機関樟蔭女子短期大学

研究代表者

川瀬 豊子  樟蔭女子短期大学, 一般教育, 講師 (10195092)

キーワードオリエント / ハカ-マニシュ朝(アカイメネス朝) / ペルセポリス王室経済圏 / 女性 / こども
研究概要

ハカ-マニシュ朝(アカイメネス朝)ペルシア帝国治下の王室経済文書であるペルセポリス出土「城砦文書」(前509ー494年)の分析を通して、王室管轄下の女性労働者に対しては、産後1カ月間労働からの解放と通常の食糧支給とは別途の特別支給が保証されていたこと、その際男児出産者には女児出産者の常に2倍量が支給されていたことが、あらたに明らかになった。この措置が、世界の多くの地域で検証される「経血のタブ-」と密接に結びついたものであることはまず間違いないが、同時に産褥期間の母体保護という実質的意味をもちえたことを想起するならば労働管理の観点からみて注目に値する。こどもは、一定の年齢に達するまでは母親の下で育てられるのが原則であった。一方「城砦文書」にあらわれる王妃Irtasdunaなど王族女性に関連するテキストの分析によって、彼女たちが自らの所領・労働者を有し積極的に経済活動に参加していただけではなく、時には不在の王の代理として新年祭をはじめとする祭儀活動を主宰することもあったことなど、従来のギリシア語史料からは知ることのできなかった事実を確認することができた。次年度は、女性労働者・王族女性ー各々のこどもたちを含めーに関する「城砦文書」の分析をさらに充実させることを最大の課題とする。これら「城砦文書」の事例を他の古代オリエント世界の実証例と比較・検討することによって、ハカ-マニシュ朝ペルシア帝国の特質について再考察する。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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