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1990 年度 実績報告書

ポ-ランド工場労働者に対する全員面接調査法による労使関係の研究ーー日本との比較ーー

研究課題

研究課題/領域番号 01530020
研究機関北海道大学

研究代表者

吉野 悦雄  北海道大学, 経済学部, 助教授 (80142678)

研究分担者 藤村 博之  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (30173462)
大山 信義  北海道大学, 文学部, 教授 (90001809)
荒又 重雄  北海道大学, 経済学部, 教授 (90000687)
富森 虔児  北海道大学, 経済学部, 教授 (60000684)
キーワードポ-ランド / 社会主義 / 社会主義経済 / 労使関係 / 労働問題 / 労働法 / 人間関係 / 社会調査
研究概要

本研究は、ポ-ランドの工場に直接立ち入り、全従業員に直接面接を実施し、そこでの労使関係を調査するとともに、日本でも同様の調査を行い、日本とポ-ランドとを比較しようというものである。日本労働研究機構(旧日本労働協会)より900万円の海外調査費の支給を受けたが、科学研究費により、国内での調査および調査結果の取りまとめと行うことができた。日本では山形県と北海道の4事業所に立ち入り、合計で350名の従業員の全員面接を実施することができた。またポ-ランドではワルシャワを中心に合計で1710名の全員面接を実施することができた。これにより、社会主義国であるポ-ランドと資本主義国である日本の労使関係を比較することが可能となった。社会主義国の工場に立ち入って従業員の全員面接を実施することができたのは、西側研究者としては、本研究が世界で初めてであり、文字通り画期的なことであった。また社会主義国の労働と日本の労働を比較するという試みも恐らく日本で初めてのことであろうと自負している。調査結果は膨大なものであり、それは『研究成果報告書』に収められているが、これにより、社会主義における労使関係に対する理解が深まり、日本が今後東欧諸国に援助を行う際の貴重な判断材料を提供することになろうと考えている。
調査内容は273の質問項目からなる包括的なものであり、単に従業員と使用者側の労使関係の調査にとどまらず、従業員の意識、家族関係および従業員の人生経験(ジョブキャリア-)にも及ぶ総合的な社会調査であった。この調査により、ポ-ランドの従業員の特性で、何が日本人と共通で何が異なるかが明確に浮き彫りにされた。また本研究の基礎資料として、ポ-ランドの労働法全体系の翻訳と注釈をまとめたものを出版しており、日本における社会主義国労働法研究にも資するものであると考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉野 悦雄: "ポ-ランドにおける「社会主義社会」の実施的解体" 経済研究 (岩波書店). 41. 289-297 (1990)

  • [文献書誌] 吉野 悦雄: "ポ-ランド労働法体系 第1巻 第2巻 第3巻" 日本労働研究機構, 710 (1990)

  • [文献書誌] 吉野 悦雄: "ポ-ランドの雇用法と解雇法" 日本労働研究機構, 77 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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