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1989 年度 実績報告書

代数群のガロア・コホモロジ-理論

研究課題

研究課題/領域番号 01540020
研究機関東京大学

研究代表者

田坂 隆士  東京大学, 教養学部, 助教授 (60012407)

研究分担者 黒田 成信  東京大学, 教養学部, 助教授 (70012416)
伊原 信一郎  東京大学, 教養学部, 助教授 (30012347)
折原 明夫  東京大学, 教養学部, 教授 (10012337)
近藤 武  東京大学, 教養学部, 教授 (20012338)
清水 英男  東京大学, 教養学部, 教授 (00012336)
キーワード偶単型格子 / 直交群 / 離散部分群
研究概要

今年度の主な成果の一つは,不定値偶単型格子の自己同型群の構造の決定である。この問題は古くから非常に重要な問題とされており,色々な研究者が多くの結果を得ている。しかし格子を含む空間の次元が高くなると,非常に複雑な様相を示し,手をつけることが出来ないように思われていた。代表者はこの問題に対する手がかりを得て,この自己同型群の構造を解明することが出来た。以下その概要を報告する。
与えられた指数1の不定値偶単型格子を整数環Z上で有理数体Qによりテンソル積する。これによって得られる体Q上の2次形式つきベクトル空間Vは指数1をもつ。正指数の2次形式つき空間Vに対するスピン群Spin(V)の構造は,数年前代表者により決定されている。即ち,Spin(V)は2種類の初等的部分群EとFで生成され,ある種の胞体分割を持つ。Spin(V)の元Xのベクトル表現ψ(X)で,元の格子Lを不変にするものは,格子Lの自己同型になっている。この様な元X全体をSpin(L)で表すと,Spin(V)はリ-群Spin(VR)の離散的な部分群であり,そのベクトル表現は,格子Lの自己同型群の大きな部分を占める。格子Lの偶単型性を使うと,上記の初等的部分群EおよびFの中に,ある格子Λと同型な二つの部分群があり,それらはSpin(L)に含まれる。この2つの部分群で生成されるSpin(L)の部分群を決定するのが以後の研究課題となる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田坂隆士: "On integral spinor groups of indefinite even lattices."

  • [文献書誌] 近藤武: "Even lattices and Doubly even codes." Jour.Math.Soc.Japanに発表予定.

  • [文献書誌] 小林亮一: "Polygon and Hilbert modular groups." Tohoku Math.Jour.41. 633-646 (1989)

  • [文献書誌] 五味健作: "A pushing-up approach to the quasi thin simple finite groups with solvable 2-local subgroups." (1989)

  • [文献書誌] 田坂隆士: "2次形式" 岩波書店, 200 (1990)

  • [文献書誌] 伊原信一郎: "線形空間,アフィン幾何と射影幾何" 岩波書店, 200 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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