研究課題/領域番号 |
01540030
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
北詰 正顕 岐阜大学, 教養部, 講師 (60204898)
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研究分担者 |
松本 裕行 岐阜大学, 教養部, 講師 (00190538)
萬代 武史 岐阜大学, 教養部, 助教授 (10181843)
室 政和 岐阜大学, 教養部, 助教授 (70127934)
志賀 潔 岐阜大学, 教養部, 教授 (10022683)
尼野 一夫 岐阜大学, 教養部, 教授 (40021761)
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キーワード | 散在型単純群 / モンスタ- / フィッシャ-(Fischer)群 / 直交群 / 3-hausposition(3-互換) / 非分裂拡大 / 格子(lattice) / 符号(code) |
研究概要 |
散在型単純群について、特にモンスタ-F_1、Fischev群F_<24>を主な研究対象として研究を進めた。 1.上記の2つの群の部分群として現れる、3元体上の直交群O(7.3),O^-(8.3)の非分裂拡大の独立した構成を目標のひとつとしていた。その第一段階として、対応する直交空間の長さ1の元の集合V_1に体して、写像V_1×V_1→#_3で、ある種の条件をみたすものが与えられれば、非分裂拡大の構成ができることを証明した。さらに、27次元のJordan algebraに関連してGriessが発見した関数(x_2-y_2)(x_3y_1-x_1y_3)を用いて、O(7.3)のある部分群の非分裂拡大が構成できることを示した。この部分群は、極大parabolic部分群に対応するものであり、特殊な構造をもつ3-hausposition群を構成したことになる。Griessの関数は、我々の求める条件を部分的にみたしており、これを直交群全体に拡張することで、目標の拡大が得られると考えられ考察を進めたが、完全なる結果を得るに至っていない。 2.次に、モンスタ-とCoxeter群との関連を論じたConaay達の論文中の主要結果である“26vode theoveur"の証明を改良し、散在群F_<23>の性質を引用していた部分が回避できることを示した。これについては、研究集会で紹介し、その報告が京大数理研講究録にまとめられている予定である。 3.研究課題に関連して、有理数体上の格子と、2元体上の符号との関係についての研究を以前より行っていたが、小さい次元の例外を除いて、ある種の格子と符号とが1体1に対応することを、格子の自て同型群の作用を調べることにより証明した。これについては、共著の論文としてまとめ、代数学シンポジウムで発表した。
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