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1990 年度 実績報告書

高空間分解能天体分光システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 01540208
研究機関北海道大学

研究代表者

三浦 則明  北海道大学, 工学部, 助手 (30209720)

研究分担者 磯部 〓三  国立天文台, 助教授 (20012867)
覚間 誠一  北海道大学, 工学部, 助手 (90204338)
馬場 直志  北海道大学, 工学部, 助教授 (70143261)
キーワード天体分光 / スペックル / 天体干渉 / 対物スペクトル / 2重星
研究概要

地上から通常の天体観則法では、大気ゆらぎのため天体像は劣化し、高空間分解能で分光を行うことは難しかった。本研究では、大気ゆらぎがあっても望遠鏡の回折限界情報を得る方法の一つである、スペックル天体干渉法の技術を、低分数分光に適用し、高空間分解能で天体の対物プリズムスペクトルを抽出することを目的とした。
1990年2月に、岡山天体物理観測所188cm望遠鏡に、我々が開発したスペックル分光カメラを取り付けて観測を行った。このとき、点状星であるζーTauを観測し、この星のデ-タ解析から、分数スペックル像より対物プリズムスペクトルの抽出を行った。このことは、大気によって乱された低分数スペクトルを、適切なデ-タ処理で再生可能なことを示唆している。
また、2重星であるADS16836の観測デ-タ解析より、主星および伴星のスペクトルを分離抽出できることを示した。これは、高空間分解能で天体のスペクトル情報が得られるということを意味しており、本研究の目的の大部分が達成できたといってよい。
1990年11月の観測では、分散素子としてプリズムの代りに、ロンキ-グレ-ティングを用いることも行った。これはイメ-ジワンダ-によるスペクトル再生の誤差を抑制するためであった。しかし、天候不順のため、有意な比較検討できるまでには至らなかった。
以上の他に、デ-タ解析アルゴリズムの改善を行い、Shiftーandーadd像におけるバックグランド成分の推定が良好にできるようになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Naoshi Baba: "Spectral speckle interferometry" Astrophys.Space Sci.160. 373-376 (1989)

  • [文献書誌] 野口 本和: "スペックル分光カメラの開発" 天文学に関する技術シンポジウム1989集録. 282-286 (1990)

  • [文献書誌] 桑村 進: "Shiftーandーadd法を用いた天体の対物プリズムスペクトルの高空間分解能再生" 第1回光・赤外ユ-ザ-ズミ-ティング集録. 13-17 (1989)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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