• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

太陽硬X線望遠鏡(HXT)の較正

研究課題

研究課題/領域番号 01540214
研究機関東京大学

研究代表者

牧島 一夫  東京大学, 理学部, 助教授 (20126163)

研究分担者 小杉 健郎  東京大学, 理学部, 助教授 (70107473)
村上 敏夫  宇宙科学研究所, 助教授 (60092350)
大橋 隆哉  東京大学, 理学部, 助手 (70183027)
キーワード太陽フレア / 太陽X線 / 科学衛星 / X線光学 / 画像合成 / 精密加工
研究概要

本年度の研究はほぼ当初の計画に沿って行われ,以下のように多くの成果を得ることができた。
1.HXT光学系のグリッド部を構成する多くの精密加工部品に対して,拡大投影器による精密寸法測定,光の透過率測定,レ-ザ-回折法による評価などを行った。これにより部品の寸法精度を確かめるとともに,良品の選び出しが行なわれた。
2.上で選別された良品を用いて,2枚のグリッド・アセンブリ(GRA)を約20μmの寸法精度で組み上げた.これらのGRAを可視光およびX約を用いて詳しく検査し,各グリッド素子の有効開口率などを求めた。
3.2枚のGRA相互の幾何光学的な関係を精度よく確立するため,光モアレパタ-ンの高精度測定,X線モアレ撮像,擬似平行X線ビ-ムによる精密較正試験などを行った.これによりHXT光学系の応答特性が,約1%の精度で決定できた。
4.完成した2枚のGRAをCFRP製の鏡筒に取り付け,約30μmの精度でアラインメントを行うとともに,X線光学部と姿勢計用の可視光学部との光軸合わせを行った。
5.HXT光学系の全系に対して振動・衝撃試験を行い,破損や寸法の狂いが生じないことを確かめた。
以上の作業により,目的どおりHXTの光学系を良い信頼度で組み上げるとともに,十分な精度で較正することができた。これはHXT計画にとって不可欠のステップであり,ここに本研究はその使命を達成することができたと言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] The HXT Group: "The Hard Xーray Telescope(HXT)for the SOLARーA Mission" Solar Physics.

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi