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1989 年度 実績報告書

宇宙研赤外線観測装置によるショックの構造と進化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540215
研究機関東京大学

研究代表者

小林 行泰  東京大学, 理学部, 助手 (50170361)

研究分担者 田中 培生  東京大学, 理学部, 助手 (70188340)
奥田 治之  宇宙科学研究所, 教授 (50025293)
キーワード望遠鏡工学 / 赤外線分光 / フ-リエ分光器
研究概要

宇宙研赤外線観測装置の整備及び近赤外フ-リエ分光器の開発を行った。
赤外線観測装置については光軸調整及び光学系の検定の意味でハルトマンテストを,指向追尾性能を検定し器差パラメ-タを決定する目的でボインテイング測定を行なった。ハルトマンテストでは,測定装置,測定リフトウェアの開発を行い,ハルトマン常数0.55秒の値を得ることに成巧した。この値は初期目標値をほぼ満足する値であり,光軸調整がうまくいっていることが確認できた。また,ポインティング測定のために約3時間で250個の標準星の位置誤差を0.1秒角の精度できる,完全自動位置測定システムを開発した。数度にわたる測定の結果,絶対指向精度で3秒角rmsを達成し,追尾精度では1秒角1時間を達成することができた。これにより,宇宙研赤外線観測装置は高精度の天体赤外線観測に充分答えられるものとなった。なお本観測装置を用いた,S型星,T-Tau型星,糸外銀河などの観測で成果が出始めたところである。
フ-リエ分光器に関しては,赤外線観測装置整備のために予想外の時間をとられたために,完成・観測までには至らなかったが,制御システム及び測定ソフトウェアを完成し,光学系の最適化を行なった。これらについては,常温での試験測定を行い設定どおりの性能が発揮できることを確認した。今後冷却試験を行い,平成2年度の早い時期に赤外線観測装置にとりつけ観測が行える見通しである。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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