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1991 年度 実績報告書

コライダ-での標準Higgis粒子のシグナルとバックグランド比の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540240
研究機関信州大学

研究代表者

美谷島 実  信州大学, 教養部, 教授 (20068258)

研究分担者 寺沢 修  信州大学, 理学部, 講師 (90020677)
キーワードLEP I / JLC / Higgs粒子 / LEP II / Zーpole
研究概要

最近のLEP Iでの実験結果はHiggs粒子の質量の下限が段々大きくなって約60GeV程度になっている。それに伴って、考えなければならないバックグランドの過程の数が増えてきた。昨年度(1990年)は、LEP IIでの下記の(BG)の寄与を調べて高エネルギ-研究所及び基礎物理学研究所の研究会で講演した。
(S):e^-e^+→Z→llH→llbb jets, (1)
(BG):e^-e^+→Z,γ→ff→ll+qq jets+X. (2)
(ここで、l,b,qはそれぞれレプトン、ビュティ-クオ-ク,クオ-クを意味する。)
以前の議論から、LEP IIではシグナル(S)は(BG)を凌駕していることを我々は知っている(例えば"Proceedings of the 2nd JLC Workshop"を参照).今年度は、LEP IIで重要な寄与をする次のバックグランド(BG2)の過程を計算した。
(BG2)e^-e^+→VZ→Vl l(V=Z,γ) (3)
ここで、過程(3)の中の光子を含む過程は終状態のレプトン対の不変質量の測定等によって除去される。(OPAL Colla.との議論)。また過程(2)は、このエネルギ-領域では小さいので、過程(1)及び(3)の終状態のレプトンのエネルギ-分布(dσ/dE_-)を比較することができる。√sの小さい方が、sが大きくなる。例えば、√s=2Mzでは、BGはE_-=Mz/2=45.6GeVのところでピ-クになるのでSとBGの分離が可能になる。√s=2Mzでは、Higgs粒子の質量がM_H<85GeVの場合、E_->70GeVの領域でシグナルの検出が可能であることが結論された。
◎これらの計算結果は、近々論文にして投稿します。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Matsumoto: "Heavy quark polarziation and energy spectrum of decay products in semileptonic decays" Phys.Rev.

  • [文献書誌] S.MsMatsumoto: "On bーquark cascade decay including the polarization effect." Phys.Rev.

  • [文献書誌] M.Biyajima: "Higgs search at LEP II" Prog.Theor.Phys.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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