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1989 年度 実績報告書

Diamagnetic Resonanceの開発

研究課題

研究課題/領域番号 01540273
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 立  大阪大学, 低温センター, 助手 (90127316)

研究分担者 伊達 宗行  大阪大学, 理学部, 教授 (80028076)
山岸 昭雄  大阪大学, 極限物質研究センター, 助教授 (10006273)
キーワード反磁性 / 異方性帯磁率 / 磁気共鳴 / 磁場配向 / 高分子 / 生体分子 / 超伝導ファイバ-
研究概要

本研究は、高分子などのメゾスコッピクな系での反磁性共鳴(Diamagnetic Resonance)の観測を試みることを目的としている。2年計画の初年度である今年度は、反磁性共鳴を観測するためのセットアップの準備・調整、及び反磁性共鳴の原理の確認に重点を置いた研究を行った。具体的な作業として、
1)超伝導磁石内の室温部分に、高振幅の変調磁場を発生させるための別途コイルを設けた。
2)配向共鳴を検出する高温度光学的検出系を作成した。
3)試料セルを保持するためのクライオスタット等を製作した。
このうち、1)の変調磁場発生電源として高速電力増幅器(NF 4005型)を、また2)の周波数検出のために周波数カウンタ-(岩通 SC7202型)を、それぞれ備品として購入した。また検出系をパソコンでコントロ-ルし、高速でデ-タ処理できるように周辺部品を購入、作成した。さらに、外注費が得られなかったため、クライオスタットを自作した。そのための光学用セルと言った部品や作製にかかる材料等を消耗品で購入した。変調コイルの特性として、かなりの高周波域でかつ大きな磁場振幅が要求されたので、光学セルの直近に設置せざるを得ず、コイルの発熱により光学セルが影響を受けること等がわかりかなりの手直しが生じ、完成が遅れた。
4)全体装置の感度チェック及び反磁性共鳴の現象の確認を行った。
反磁性の大きい物質として、超伝導NbTiのフィラメント(直径50μm、長さ2mm)を用いて感度を評価した。これにより、共鳴に伴う0.01%までの信号強度の変化が観測できることが確認された。磁場配向が確認されたフィブリンやTMV(タバコモザイクウィルス)などについての共鳴測定を、次年度に向けて精力的に進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Yamagishi,T.Takeuhi,T.Higashi and M.Date: "Diamagnetic Orientation of Polymerized Molecules under High Magnetic Field" J.Phys.Soc.Jpn.58. 2280-2283 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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