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1990 年度 実績報告書

界面の統計力学

研究課題

研究課題/領域番号 01540301
研究機関九州大学

研究代表者

川崎 恭治  九州大学, 理学部, 教授 (40037164)

研究分担者 川勝 年洋  九州大学, 理学部, 助手 (20214596)
長井 達三  九州共立大学, 工学部, 教授 (60069325)
キーワード粒界成長 / 石鹸泡 / バ-テックス模型 / 弾性と塑性 / ブロック共重合体 / レオロジ- / 界面活性剤 / ハイブリッド模型
研究概要

(1)2次元セル構造の成長
結晶粒組織および洗剤の気泡集団の各特徴を含む様にバ-テックスモデルを修正した。その結果は実験結果の主な特徴をより良く再現するようになったが、定量的に比較するには多数回の実験による統計的に精度の高い実験が必要である。
(2)2次元セル構造の力学的性質
バ-テックスモデルを用いてセル構造の弾性、塑性および粘弾性について調べた。その結果、この系の応力ー歪曲線は普通の固体のそれと同じ形を示し、塑性はこの系のトポロシ-変化に起因することが判った。
(3)3次元セル構造の成長
2次元バ-テックスモデルを自然に拡張して3次元モデルのシミュレ-ションのための基礎プログラムを確立した。これにより大きな系のシミュレ-ションが可能になった。
(4)ブロック共重合体のレオロジ-
これについて実験で見出された異常な振動数依存性を説明する理論を提出した。
(5)界面活性剤を含む相分離系の動力学
前年度に引続き、ハイブリッド模型を用いて、界面活性剤を含む二相分離系の動力学を計算機シミュレ-ションにより調べた。相分離のごく初期の段階において、界面活性剤の混入による相分離の促進が認められた。この効果は、大きな界面活分子において顕著となること、また小さな界面活性剤分子の場合には、排除体積効果によって打ち消されてしまうことが、ゆらぎの線形解析理論及びMonte Carlo simulationにより示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] TATSUZO NAGAI: "Computer Simulation of Cellular Pattern Growth in Two and Three Dimensions" Phase Transitions. 28. 177-211 (1990)

  • [文献書誌] Kyozi KAWASAKI: "Dynamics and rheology of diblock copolymers quenched into microphaseーseparated states" PHYSICAL REVIEW A. 42. 3664-3666 (1990)

  • [文献書誌] Kyozi KAWASAKI: "Continuum Theory of an Immiscible Binary Fluids Mixture with a Surfactant" Physica A. 164. 549-563 (1990)

  • [文献書誌] Toshihiro KAWAKATSU: "Hybrid Models for the Dynamics of an Immiscible Binary Mixture with Surfactant Molecules" Physica A. 167. 690-735 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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