1.pαμ等の共鳴μ分子のX線放出を伴う崩壊過程のスペクトルを、高精度変分計算による波動関数を用いて計算した。これらの共鳴状態の寿命は以前のソ連のグル-プの計算値より約3倍大きく、波動関数の精度に大きく結果が依存することを見いだした。 2.高い励起状態まで考慮した大規模な変分計算を行い、(ddμ)、(dtμ)の系に多くの共鳴状態が存在することを発見した。これらの中には、水素分子の解離エネルギ-より低い状態がいくつかあり、これらを通じてのμ分子生成の可能性を指摘した。 3.dμ+tの衝突系でμ粒子の移行、弾性散乱の断面積を超球座標での断熱基底を用いて計算した。結果は以前我々がdistorted atomic orbital法によって求めた値と核断熱基底による計算値の中間値を与え、きわめて興味深い。
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