研究概要 |
1.分泌細胞の分泌を掌る細胞壁付近にマイクロチュ-ブが多数存在するが、この分布状態を未分化の若い組織・成長し分化しているが未分泌の組織・成熟し盛んに分泌活動をしている組織に於いてこの相違を検討する為、凍結超薄切片法により得た切片を免疫抗体法により検査している最中である。 2.しずいよりの分泌液中に含まれる蛋白質の抗体精製については、東北大学農学部日向康吉教授の研究室の協力を得て現在作製中である。 3.しずい内での分泌物質の輸送経路を解明する為に、維管束組織から分泌細胞に到るそれぞれの細胞間のplasmodesmataの分布およびその発達状況を若いしずいの時から順を追って微細構造学的に解析し、下記の学会において発表を行った。 A.「The structure of plasmodesmata on secretive cells in lily pistils.」NATO advances Research workshop(Paralleled in cell to cell communication in plants and animals)at York University,U.K.1989 July2-7. B.「しずい分泌組織におけるplasmodesmataの構造」第2回日本植物形態学会に於いて。1989年9月(仙台市) C.「テッポウユリの花柱内花粉管の行動」第30回日本花粉学会大会に於いて。1989年11月(京都市)
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