研究概要 |
カイコガ夏型ホルモン活性物質の抽出および粗精製には、既にかなりの成果を上げているが、現在、イオン交換樹脂の選定とその処理条件の確定に苦戦中である。しかし、この夏型ホルモン活性物質とよく似た物理化学的性質をもつ前胸腺刺激ホルモンでは、クロマトのための条件が一応確定しており、この方法を少々改良して夏型ホルモン活性物質のイオンクロマトグラフィ-に使う予定である。この実験に使用するためのカイコガの成虫の脳は、今年度中に既に120,000頭分stockされており、イオンクロマトグラフィ-の条件の確定はこの脳によって可能であると確信している。 また、これとは別に、ホルモン活性の検定に使用するキタテハの人工飼料の開発については、一応の目途がつき、飼育方法さえ改良すれば、大量飼育が可能な段階となった。この成功により、今後は季節に関係なく検定材料の大量な供給が可能となり、研究の進展がかなり早まるものと期待している。 今後に予定されている精製段階としては、高速液体クロマトグラフィ-であるが、これはまだ予備的段階にあり、これから積極的に行う予定である。恐らくは、この高速液体クロマトグラフィ-のカラムの選定と条件の決定が、この研究の成否を決めるのではないかと予想される。
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