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1989 年度 実績報告書

ハラシヨ正磁極亜期とオルドバイ正磁極亜期の間の未確定正帯磁ゾ-ンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540628
研究機関京都大学

研究代表者

鳥居 雅之  京都大学, 理学部, 助教授 (60108983)

キーワードハラシヨ正磁極亜期 / オルドバイ生磁極亜期 / 房総半島 / 養老川 / ロ-リ-・フラ-テスト / 熱消磁実施権 / 等温残留磁気 / 初生磁化
研究概要

今年度の研究の進行状況・成果は以下のとおりです。
1.試料の採集は、養老川沿に、大田代層と黄和田層の境界を基準にして、上位に470mで24層準、下位には630mで49層準で行った。また補助として平沢川沿に400mから21層準で試料を採集した。
2.これらの試料について、全層準からパイロットを選び、まず段階熱消磁を行った。その結果、これらの試料の多くは必らずしも熱消磁に適さず、従って短期間の地磁気逆転の認定は困難が伴うことが判明した。
3.そのため、試料の磁気的特性を詳しく調べるため以下の実験を計画し、実施した。(1)ロ-リ-・フラ-テスト(2)VRMテスト(3)熱磁気測定(4)帯磁率温度依存性。この結果明らかになったことは、(a)ほとんど全ての試料は300℃以上の加熱によって帯磁率が急増し、これが熱消磁を困難にしている。この事実は原因は試料中での磁硫鉄鉱の生成によるものと推察される。(b)さまざまな磁気的特性を比較検討した結果、等温残留磁気が堅固なもの(抗磁力は100mT以上)は交流消磁実験が有効でなく、従ってこのような試料から初生磁化を見い出すのは困難である。
4.今後は上述の(b)により注目して計画的な実験を行い、信頼度の高いデ-タとそうでないものを客観的に区別する方法を確立したい。なお本年度購入したフラックスゲ-ト磁力計により、始めて熱消磁炉内のX,Y磁場成分がそれぞれ5nT以下であることが判明した。これにより、熱消磁が不成功に終るケ-スが、内部残留磁場を原因とするのではないと判断され、今後の実験計画の大きな要素となった。なお今年度の発表は口頭発表のみであった(2件)。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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