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1990 年度 実績報告書

複合材料の超音波振動切断・切削に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550105
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

竹山 秀彦  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (80111631)

研究分担者 加藤 俊二  神奈川工科大学, 工学部, 助手 (40194815)
川島 豪  神奈川工科大学, 工学部, 講師 (70186089)
キーワードばり / 超音波振動穴あけ / アルミニゥムの穴あけ / ラジアルペリフェラルリップドリル
研究概要

平成元年度において,複合材料の超音波振動穴あけが穴出口のばり,かえり,裂け,変質等を抑止するのに卓効があることがわかったので,極めてばりの発生しやすいアルミニゥムに対して超音波振動穴あけの組織的実験的研究を行なった.この場合の超音波振動方向は従来の常識に反して送り運動方向であり,本振動モ-ドで傾斜切削の利点を十分発揮させるため本研究課程で開発したラジアルペリフェラルリップドリルを適用した.また,前年度の実験により超音波振動振幅の影響が大きいことがわかったので同振幅を3.5μm〜20μm間で変化させその効果をしらべた.
上記の実験でえられた第一の結果は,アルミニゥムの穴あけに超音波振動を加えることによってスラスト力は数分の1に低下し,その効果は振幅の大きいほど大きい.
超音波振動振幅が13.5μm以上であればラジアルペリフェラルリップドリルの場合勿論であるが,標準ドリルでも十分ばりの発生を抑止できる.しかし,超音波振動振幅が13.5μmより小さい場合(超音波振動を加えない場合を含めて)はラジアルペリフェラルリップドリルのばり抑止効果が大きく強調される.
ばりの発生とその大きさは通常可成りばらつくものであるので本実験においては同一条件で何回も繰返して信頼性の高いデ-タを得た.また,超音波振動をドリルの送り方向に加えて顯著な効果が得られることが実証されたため,工作機械の構造が極めて簡単になることと併せて超音波振動穴あけの実用化の展望を開くことができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 竹山 秀彦,加藤 俊二,石渡 昭一,竹治 裕幸: "超音波振動穴あけに関する研究" 1990年度精密工学会秋季大会学術講演論文集. 1093-1094 (1990)

  • [文献書誌] 竹山 秀彦,加藤 俊二: "Burrless Drilling by Means of Ultrasonic Vibration" Annals of CIRP. 40. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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