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1989 年度 実績報告書

TiN高速度鋼ホブの高性能化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550126
研究機関熊本工業大学

研究代表者

相浦 正人  熊本工業大学, 工学部, 教授 (70044229)

研究分担者 松延 廣太郎  熊本工業大学, 工学部, 助教授 (20111049)
キーワード多条TiNホブ / TiNホブの二番摩耗 / TiNホブのクレ-タ摩耗 / TiNホブの再コ-ト / TiNホブの寿命
研究概要

1.最近の多条TiNホブの二番摩耗生成機構を解明するために,モジュ-ル2,外径75mmの3条TiNホブ2個を試作し,TiNホブの摩耗の進行状態を観察した。材質はHS53M,最新のTiNコ-トホブである。再研削後のTiNホブの摩耗の進行は,クレ-タ摩耗の進行によって切刃が二番面に沿って後退し二番摩耗幅が増大する。(1),ホブの切削長さを増すほど,(2),切削速度が早くなるほど,(3),送りが大きくなるほど,クレ-タ摩耗の最も深い処が切刃に接近して切刃の決壊を大きくして二番摩耗巾が増大することが明らかになった。
2.高速ホブ切りにおけるTiNホブの寿命はクレ-タ摩耗によって決定される。よってクレ-タ磨耗の進行を少なくするために,高V,高Coの粉末ハイスを用いた新材質の3条TiNホブ2個を試作した。この新材質のホブは再研削後のクレ-タ摩耗の進行は少なくなるものと考えている。更にこのホブについて再研削後,再び新しいTiNコ-ト処理を行い切削性能試験を行う予定である。クレ-タ摩耗を小さくするために最も効果が大きいのは再TiNコ-ト処理であると考えている。このホブの材質は硬度,抗折力が従来のホブ材質に比べて高い為に再コ-ト後の切刃の損傷は耐摩耗性だけでなく,切刃の崩れ減少も起こり難いことを期待している。よってホブの寿命は格段に延びるものと考えている。勿論ホブの再コ-ト技術についても検討を加えたい。
3.TiNホブのクレ-タ摩耗の進行は主として削屑の流れの方向によって最深部が変化することが明らかになったので,TiNホブの寿命を長くする新TiN多条ホブの設計についても考察を加えたい。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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