• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

風浪中に於ける海洋構造物の非線形応答解析

研究課題

研究課題/領域番号 01550352
研究機関横浜国立大学

研究代表者

井上 義行  横浜国立大学, 工学部, 教授 (60126373)

キーワード長周期運動 / 係留力 / 非線形応答
研究概要

前年度は岸壁付近に係留された浮体の複合外力下に於ける非線形応答解析を行なった。本年度はこの計算プログラムを改良し,変動波浪漂流力等の非線形外力による係留浮体の長周期運動の大きさおよびそれらが係留力に及ぼす影響を種々の海象条件についてシミュレ-ション計算によって考察した。
浮体及び係留システムはノルウェ-・ハイドロ・リサ-チ・センタ-主催の国際的な比較計算プログラム(FPS2000)で取り上げたものとし,流体力及び線形応答計算の有効性を確認した後に,ビュフォ-ト階級で5,8,11についての複合外力下に於ける非線形応答解析を行なった。また浮体の係留条件を比較計算プログラムのものよりも大きくした場合についても解析し,長周期運動も含めた浮体の最大変位に及ぼす海象の影響をはじめ,浮体の相違や係留系の影響を調査した。
また,係留ライン張力の推定に関し,準静的な解析と動的解析との相違を調べた。
これらの研究によって,海象条件が厳しくなると,浮体の運動応答や係留力が増加するのは当然であるが,非線形応答の一つである長周期運動は線形応答の増加に比して小さくなる。また,係留ラインの動的影響は変動張力の小さいときに大きく,最大張力の推定に対しては準静的な解析でも十分な精度が期待できる。ことなどがわかった。

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] Yoshiyuki Inoue他: "Comparative study on the Quasiーstatic Analyses and Dynamic Simulation for Estimating the Maximum Tensions of Mooring Lines" 1991 International Offshore and Polar Engineering Conference (ISOPEー91). (1991)

URL: 

公開日: 1993-08-10   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi