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1990 年度 実績報告書

自由表面下の非定常水中翼に働く流体力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550354
研究機関九州大学

研究代表者

経塚 雄策  九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80177948)

研究分担者 堀 勉  九州大学, 応用力学研究所, 助手 (10199523)
中村 昌彦  九州大学, 応用力学研究所, 助手 (40155859)
キーワード振動翼 / 水中翼 / 非定常揚力 / 自由表面
研究概要

自由表面下の2次元水中翼に働く流体力について、翼厚を考慮した数値計算プログラムを開発するとともに2種類の対称翼に対して実験を行い、比較検討した。定常翼に働く流体力は、流れ関数による表現を使って翼表面に分布された接線ダブレットに関する積分方程式を解いて求めた。揚力は表面圧力積分から、造波抵抗は無限遠における発散波振幅から計算した。それらの結果を他の文献と比較したところ精度的にも良好な結果が得られた。また、非定常問題については翼および後流渦から発生する波動項を含めてグリ-ン関数の計算を行い、速度ポテンシャルに関する積分方程式を導いた。
実験は、NACA0012およびNACA0024の2種類の翼を用い、没水深度、定常迎角などを変化させて定常流体力と強制上下揺時の非定常揚力などを求めた。これらの理論計算値と実験を比較した結果、
(1)定常揚力は没水深度が小さな時に大きくなり、没水深度に応じて定常揚力が0となる迎角がある、
(2)翼厚の違いによる流体力の変化はそれほど大きくないが、翼厚が大きいほど付加質量係数は一般に小さくなる、
(3)自由表面影響は前進速度と動揺周波数の比が一定の関係を満たすときに大きく表れる、
などの結論を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 経塚 雄策,堀 勉,小寺山 亘: "水中揚力体に加わる非定常流体力について(第一報)" 日本造船学会論文集. 167. 43-53 (1990)

  • [文献書誌] Kyozuka,Y.,Hori,T.Koterayama,W.: "Experimental Study on Unsteady Lift of Oscillating Wings" Proc.of the First Pacific/Asia Offshore Mechanics Symposium. 2. 87-93 (1990)

  • [文献書誌] 経塚 雄策,堀 勉,小寺山 亘: "水中揚力体に加わる非定常流体力について(第二報)" 日本造船学会論文集. 168. 245-253 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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