研究概要 |
1.実験 車両模型のロッキング・転覆・脱線などの極限挙動を、ビデオ・変位計・加速度計等を用いて測定した。以下に示す条件を変化させ,これらの条件の極限挙動に及ぼす影響、および、極限挙動の発生時の入力に及ぼす影響を明らかにした。 (1)振動台の加振振動数・振幅 (2)車両の種類(二軸、ボギ-車両)、載荷状態(重心の中心線からのずれ) (2)停止または走行状態、走行速度 (3)入力振動が定常正弦波、非定常な入力 2.解析 次の2種類の車体モデルを用い、上記の条件を取り込んで、実験結果との適合性を十分に保つように、ロッキング・脱線・転覆のモデル化を行った。 (1)車体と車輪との2つの剛体が剛結された二次元の角柱モデル(3自由度)。 (2)車体と車輪との2つの剛体が非線形なばねで連結された二次元のモデル(6自由度)。 尚、(1)(2)のモデル共、ロッキング現象等を扱うため有限変位を考慮したものである。実験結果と解析結果との比較を行い、ロッキングおよび転覆の発生条件および挙動の説明を行った。また脱線の発生条件および挙動についても幾つかの知見を得た。
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