研究課題/領域番号 |
01550364
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
北浦 勝 金沢大学, 工学部, 教授 (70026269)
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研究分担者 |
高山 純一 金沢大学, 自然科学研究所, 助手 (90126590)
宮島 昌克 金沢大学, 工学部, 助手 (70143881)
赴 錫宏 金沢大学, 工学部, 教授
宮脇 幸次郎 大阪府立工業高等専門学校, 助教授 (30072185)
木俣 昇 金沢大学, 工学部, 助教授 (30026166)
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キーワード | 道路網 / 信頼性 / 被災予測 / 復旧 / 重要度 / 強化 / 都市施設 |
研究概要 |
本年度得られた研究実績を要約すると以下のようである。1.地震入力や道路網を構成する要素の抵抗強度の評価には、デ-タ数が僅少であるための不確定性が伴う。このような不確定性を考慮した道路網の被災予測法を開発することができた。2.道路網の被災予測を比較的短時間で精度よく得られる手法を、2点間の信頼性解析に対してはトポロジ-変換法を、全点間の信頼性解析に対しては部分グラフ集約化法を用いる手法を提案し、モデル道路網への適用性をシミュレ-ションにより検討することができた。3.地震後にどの道路から復旧を行なうかを判断するには、まず道路網における各道路がどれくらいの重要度をもっているのかを知るための指標を明らかにし、その指標から各道路の重要度の評価を行なわなければならない。この点に注目し、交通容量や人口分布が各道路の重要度に与える影響をモデル道路網を対象に検討した結果、道路網の交通容量が重要な指標であることがわかり、またその重要度を評価することができた。4.地震時の緊急車両の整備は、人命の損傷に直接関連する重要な課題であることから、VISMSと判別関数により構成されたシステムによる支援の下で、地震時の緊急車両路網のシステム信頼性を評価する方法を提案した。また本評価法を用い、どの道路の通行可能性をどの程度改良することが最も効果的な整備計画に繋がるかを判定することができた。5.1978年の伊豆大島近海地震における伊豆の道路網にVISMSを適用し、復旧順位の決定を行なった。その結果、道路網全体の被災状況と経済性、社会性を考慮した道路網の復旧順位を決定することができた。
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